安房トンネル水蒸気爆発事故

水蒸気爆発という言葉で思い出すのが安房トンネル開通のための工事中に起こった事故です。長野オリンピック開催に間に合わせるため工事が急がれた安房トンネル。開通工事の最中だった平成7年2月、中ノ湯温泉付近の道路工事現場で水蒸気爆発事故は起こりました。多量の蒸気が噴出し、黒煙と土石類が50センチ〜1メートルも吹き飛んだ後、土砂崩れが起こり、作業員4人が死亡、梓川は塞き止められ、辺り一帯が土砂で埋め尽くされてしまうという大惨事になりました。この事故のため急遽、中ノ湯側本坑口153メートルの地点から迂回坑を設置してR158に接続させることとなり、最終的にトンネルの長さは4,370メートルになりました。水蒸気爆発という悲惨な事故を経て、安房トンネルは長野オリンピック開催の2ヶ月前、平成9年12月に完成しましたが、この事故によって自然の恐ろしさと道路建設の危険性を改めて感じた人も多いはずです。今でもあちこちで行われる道路建設工事を見ていると、このことを思い出し、少し身震いしてしまうことがあります。

水蒸気爆発メカニズムとポップコーン

水蒸気爆発は、1500度以上の高温の液体に水が触れることによって、瞬間的に加熱された水の温度が一気に上がり、急激な膨張が起こるために爆発するというメカニズムで、チェルノブイリ原発事故でも原子炉の炉心が熱で溶け冷却材の水に触れて水蒸気爆発が起こったと言われています。自然界でも有珠山でそれが起こるという火山活動がありましたが、ポップコーンができるのも同じメカニズムです。とうもろこしの粒は中心に水分が多く、外側は硬いでんぷんで包まれています。これを加熱すると水分が水蒸気となりますが、外側に飛び出せないため内部の圧力が高まり、加熱を続けることで圧力に耐えられなくなった外側の硬いところが破裂してしまう水蒸気爆発が起こり、ポップコーンが出来上がるというわけです。ポップコーンを作る時は中の熱いコーンが飛び出さないようにアルミに包んで火にかけます。ネットでは電子レンジ卵の爆発実験というページがあり、そこでも電子レンジでチンしたゆで卵がボンッとなる様子が紹介されています。意外と身の回りで起こりうるので充分気をつけましょう。

アルミ缶で水蒸気爆発

アルミ缶がリサイクルされることはよく知られていますが、アルミ缶をリサイクルする場合の工程としては、プレスをしてからチップ処理を施し、炉に投入されます。チップ処理をする理由には、600度以上の高温で溶けたアルミに水分が入ると水蒸気爆発が起こるという危険性があるからです。飲み残しの缶などが混じっていると大変危険なため、チップ処理をして水分がないかどうか確かめてから炉に入れるというわけです。身近でもこのようなことがよく起こりうることなんですね。自然界での水蒸気爆発と言えば火山ですが、マグマ水蒸気爆発を物語るものが火山地形の一つであるマールです。マグマと地下水とが急激に反応して起こる噴火のようなの激しさはマールから伺えますね。他にも関連して怖いと言えば原発事故です。原子炉ではこれが発生する可能性を考えて、いくつものシュミレーションから構造物への負荷は評価しているようですが、水蒸気爆発を起こさないように最新の注意を払っていただきたいものです。

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最終更新日 2014/09/01/ 15:01:36

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